Mr_TSの考察

ビジネストレンド基礎知識

気になるビジネストレンドをピックアップし紹介するサイトです。

起業アイディアの基礎知識

起業するときには「起業アイディア」が必要です。今回はこの起業アイディアについてまとめてみました。

f:id:Mr_TS:20200613223119j:plain

起業アイディアとは

起業」とは、新しく事業を興すことです。
そして、起業する場合、企業が売上や利益を生み出す仕組みである「ビジネスモデル」が必要で、そのビジネスモデルを作るためにはその源泉となる「起業アイデア」が必要となります。

 

 

起業アイディアを思いつくためのアプローチ

起業アイディアを思いつくためアプローチには以下の方法があります。

  • 「価値」の本質を考える

  • 不便と感じることを意識する
  • 構造変化に注意する
  • 自分が好きなこと/得意なことから考える
  • 既存のアイデアを真似る

 

「価値」の本質を考える

なぜこの商品/サービスは売れて、あの商品/サービスは売れないんだろう」とあらゆる商品/サービスの価値の本質を考えてみよう。消費者行動を分析すると消費者が何を求めているのかを理解できます。

その価値の本質がわかると、既存のサービスでは解決できていない潜在的なニーズを掘り起こしたり、社会に隠れている課題を解決できる案(=アイデアの源泉)を見つけることができることがあります。
また、商品/サービスの歴史を調べることから価値の本質がわかることもあります。

 

不便と感じることを意識する

普段の生活の中で、自分が不便に感じることを意識し、そこで見つけた課題を解決することで大きな価値を生み出し、アイデアに結びつけることができることがあります。

そのためには、普段から観察力を高める必要があります。例えば普段の会話で家族や友人が「あー、しんどい」と言っていたとしたら、その理由を追求する癖普段から持つようにすることが重要です。

なお、現在はこれまでの人々の努力により、不便なことがどんどん減っています。そのため、一層観察力を高め不便なことに対し敏感になる必要があります。

 

構造変化に注意する

時間の経過とともに必ず社会の構造が変化することがあります。この構造変化があったときはユーザーの行動や環境が変化することが多く、新しいビジネスを見つけるチャンスです。

新しい環境に切り替わるタイミングでチャンスをものにできるように、起業のために準備は早めにする必要があります。

ただ、タイミングを読み違えると大きなリスクになるので、注意が必要です。

 

自分が好きなこと/得意なことから考える

自分が好きなことや得意なことは他人から見たら、実はとても価値があるかもしれません。その場合、自分の好きなことや得意なことに突き進むだけで価値を提供できるため、将来的にビジネスにつながる可能性があります。

 

既存のアイデアを真似る

新しいアイデアでなくても、いま世の中に存在する既存のサービスやビジネスも消費者たちに多くが受け入れられています。

だから、まずは既存のサービスの成功理由を研究し、ある程度既存のアイディアを真似することから始めてもいいです。例えば、海外ではやったものを日本に導入する場合は、これに当たります。
真似る場合には、最先端のニュースを日々チェックなどをし、他より早い対応できるようにしなければなりません。

 

起業アイデアは形にしなければならない

たとえすばらしい起業アイデアを持っていても、形にしなければ何の利益も生みません。起業アイデアを形にするためには、起業アイディア自体だけでなく以下の点に気を付けなければなりません。

 

どんな価値が提供できるかを検討する

市場や競合を調査し、起業アイディアから具体的にどんな価値を提供できるかを考えてることになります。

この時、調査結果によって得られた情報をミクロ/マクロの視点で、社会構造が今後どう変化やユーザーの動向の変化をきちんと考慮するのが重要です。

 

フレームワークを用いサービスの価値を言語化する

4P分析や3C分析やSWOT分析などマーケティングフレームワークを用いて、サービスの価値を可視化することになります。

これにより、この段階で起業アイデアの長所や欠点が明確になり、よりよいアイデアに改善することができるようになるのです。

 

市場調査をする

自分のアイデアの仮説が正しいかを検証します。定量的調査(アンケートなど)、定性的調査(インタビューなど)を行い、実際の消費者の声をアイデアに反映させ、より質の高い事業モデルを創っていく必要があります。

 

多くの起業家は当初の起業アイディアを創業初期に変更する

上記のように起業モデルを作ることは重要です。
しかし、現実的に起業は非常に難しいものです。
創業時に立てた起業アイディアを元にサービスを開発して、実際にビジネスを始めてみたら、想定していたほど多くの人に使ってもらえないということもよくあります。
通常操業初期の企業ではこのようなことが起こる確率は非常に高いです。50%以上の創業初期の企業が起業アイディアの見直しが必要になるようです。
そのため、起業するときには、当初の起業アイディアでは失敗することも多いことを認識したうえで、一度や二度の失敗で諦めずに、どんどんチャレンジしていくことが重要です。また、優れた起業家は柔軟にビジネスモデルの変更をする傾向にあります。